厚生労働科学研究 東日本大震災と保健医療統計

 研究目的としては、東日本大震災と保健医療統計の分析・評価・推計に関して、包括的に研究することである。東日本大震災以外の国内外の大災害を副次的対象(文献的検討が中心)とする。主要な保健医療統計としては、患者調査、医療施設調査、人口動態統計、国民生活基礎調査、医師・歯科医師・薬剤師調査、地域保健・健康増進事業報告、21世紀出生児縦断調査などとする。
 研究課題としては、4つの分担課題からなる。分担課題の「大災害による統計への影響の分析」では、大災害による統計の実施と結果への影響を調査・分析・評価する。「統計を用いた大災害による影響の分析」では、大災害とその関連による死亡、有病、受療と医療費への影響を、統計を用いて分析・評価・推計する。「統計を用いた大災害からの復興の分析」では、大災害からの保健・医療サービスの人的・物的な資源とその利用状況の変化を、統計を用いて分析・評価・推計する。「大災害と統計の情報の保存・提供」では、①~③の研究成果を分類・整理・データベース化した上で公開し、一般向けに分かりやすく情報提供する。